【前編】我輩がブラック工場を辞めた話
こんにちは!ひげみかん🍊です!
さて今回は、みんなお馴染み!のブラック企業についてお話をしたいと思います!
最近ではSNSの普及によりブラック企業についての話題が大体的に取り上げられてきてますね。
過去の記事にさわり程度で話しましたが、我輩は会社を数社転職してるんですよね。
んでその中でも我輩の人生の中で1番ブラックだった会社の工場に入社してしまった時のお話です。
そして辞めるまでのストーリーになります。
…………もし、この記事を読んでくれてる方がブラック企業に心身と共に疲弊してしまってるならば、もう一度自分を見つめ直してもらえたらなと思います。
話の途中には辞める決断に至ったポイントも盛り込んで行きたいと思いますので、参考にしてもらってくださいな。
あくまでも我輩での1番ブラックですので、世の中にはもっと強烈なブラックな所はたくさんあります。(その人の受け取り方の違いでブラックと感じるかの度合いが変わりますし)
こういった内容もあるんだな。ぐらいで読んでくださいね!(今回は長くなりそうなので、前編と後編で分けちゃいました!)
それでは始まりーー!
即採用はほぼ真っ黒です
さて、転職活動をしていた我輩ですが、当時就職先を探す方法としては、タウンワークみたいな求人案内。もしくはハロ○ワークしかありませんでした。というかそれしか知りませんでした。
コネも大半が求人募集をやってない為ありませんでした。
なのでここはハ○ーワークにて転職先を探す事にしました。
もちろん係員の方達は1人でも多くサッサと紹介しまくる事しか頭にないんで、特別親身になって探してくれる人は皆無。
適当に選んだ求人票もっていても「あー、それいいと思いますよ。今から電話しまーす。」
と、しっかり中身を確認して言ってんのかと言いたくなるぐらい塩対応。しょっぱいね~
大半の優良そうな条件の求人は○○資格ありの実務経験が~~と、ロースペックさんお断りばっかりだから、我輩もある程度身の丈にあった条件で妥協するしかないわけ。
そんなこんなでトントン拍子で面接の日程まで決まってしまいました。
○ローワークはここまでは良いんだよ、コッチの担当と相手側の人事とやり取りしてくれるから。
問題はその後なんだよね。あとは(゚⊿゚)シラネ!ですから。塩対応。これじゃあ塩が濃いすぎて血圧もダダ上がりになるわ。
で、面接当日。特にトーク力や、持ってる資格など強みが全くないですから、せめて挨拶ぐらいはしっかりしようと思い、工場の事務所の入口を開け、元気良く
「こんにちは!今日面接を受けにきました○○です!よろしくお願いします!」
とサラリーマン金太郎なみに挨拶をした。ウォッス!!までは言ってないけどね!
引用:「サラリーマン金太郎」より
そしたら事務所内の人と、その面接の人事らしき人達がそんな我輩を見て唖然……。
ぁ、ああ面接の人ね。と応接室へと案内される。ちなみにここまで威風堂々としているように見えるけど、ずっと心臓バクバクの足ガクガクなのよね。西野カナもビックリするぐらい震えてる。
席に座り、見た目コワモテの人事の方と面接開始。この時点で意識朦朧。
そこで人事が放った言葉が
人事「君さっきの挨拶いいね!!今まで面接受けてきた子は元気が無いから、さっきのはすごく気持ち良かったよ!」
我輩「あ、ハイ……。通っていた高校が挨拶に厳しかったもので……。(こちとらこれしか取り柄がないんじゃ)」
人事「素晴らしい!もう面接はいいよ!本当は筆記試験もあるけどしなくていいよ!」
我輩「……え? と、言いますと?」
人事「君が良ければ我が社に来てもらえないかな?」
我輩「本当ですか!?コチラこそ是非よろしくお願いします!」
人事「では早速だけど来週から来てもらえる?」
我輩「ハイ!」(とりあえずホッとした~!)
我輩も中々捨てたもんではないなと思い、喜びに満ちて帰路に着く。
そうだ、この喜びを友達にも報告しよう!
電話で友達に報告した時、友達から
「お前、即決って……いや、なんでもない。頑張ってな!」
まさかこの言葉の深い意味を知るのはまだ後の事であった。
アンダーグラウンドへようこそ
気合いと緊張で頭が混乱している中、初出勤し、まず朝礼に参加する。
どうやら毎日全員整列して、面接をしたコワモテ人事が基本朝礼をしているそうだ。
紹介され、我輩も元気良く挨拶をした。
笑顔のパートのオバチャン、無愛想そうなオジサン、爽やか系の若いイケメン……どこの会社にでも居そうなメンバーから拍手で迎えてもらった。
配属先は簡易的に操作出来る機械を使って加工するところだが、別の「洗浄」の工程が忙しいためそちらの応援という形で配属された。
内容は簡単だ。モノを軽く加工(グラインダーでチョチョッと削るだけ)して、コンベアに置いて行くだけ。
ちなみにコンベアで流れたモノが洗浄機でキレイになり、向こう側の人が回収していくといったTHE・流れ作業である。
そんな作業を1週間ほどやった。
当然だが、いきなり残業とはならないので我輩だけはいつも定時で帰っていた。
しかし……周りは毎日残業してんな……毎日1~2時間だろうか?
まぁそのぐらいなら全然大丈夫だし、むしろ早く我輩もみんなの力になりたいと、残業しても良いんだよ?みたいな気持ちがあった。
2週間目も定時で帰る毎日。だが3週間になると、班長から「そろそろ残業しようか。」と言われ日々1~2時間残業する事になった。
それぐらいだったらまぁ、何とかやれそうだねと思いながら作業にあたってたが、どうもそれでも我輩だけが先に帰宅していた。
きっと今は忙しい時期なのかな?と思ってた矢先に班長から
「それじゃぁ本格的に残業も少しずつ増やそうかな。それと明日から元々の配属先の機械操作の工程で研修に入ってくれ。」
これから少しずつ闇が姿を現していく。
我輩、機械ナメてました。
なんだかんだで1ヶ月が経とうとしていたその日から機械加工工程へ。
まぁ10個ぐらいのボタンを操作するだけだろ?
と前職の中で機械相手に仕事した事もあるので、そこまで不安は無かった。
我輩の教育係として、機械加工工程を1人でメインで仕事する『勉三さんみたいな先輩』に挨拶をした。
ある程度の内容の説明を聞いて、では機械操作の説明にしようか。と言われ、これからヨロシクするであろう機械へと案内してもらった。
な、なんだこのオンボロな機械は……
目の当たりにしたのはモニター画面に無数に並ぶ英数だらけのみだった。
いやいや、機械操作って『運転』ボタンと『停止』ボタン押すぐらいじゃねーの??
急に不安で胸がいっぱいになった。
↑こんな感じ!ふざけんな!!
操作を教える先輩も説明が分かりづらく、
我輩「ここはどういう意味ですか?」
先輩「細かい事は気にしないで。」
我輩「あ!ここメモらせて下さい!」
先輩「こっちは待たなきゃいけないから、後でメモ取ってよ。それにこんぐらい頭で理解して。」
我輩「すみませんココわかりません。」
先輩「なんでこんなのも覚えられないの?」
と、教える事を特化せずに、むしろ我輩を煙たがってる。
仕事が増えた。
そんな感じがヒシヒシと伝わってくる。
しかし、それでも我輩は負けるわけにはいかない。
どんな時でも堂々と、元気よく、明るく振る舞う事しかないが乗り越えるしかないんだ。
そうやって少しずつ機械操作を覚えつつ、残業は洗浄工程の手伝いと言う形で過ごしていく。
その日も夜8時半ごろに帰ろうかしていたその時。
「ねぇキミ!仕事は覚えたか?まだまだ帰ってる場合じゃないよ!ここにいる人の中にはね、今の時間より更に遅くまで勉強していた人もいたんだよ!だからキミも残って勉強して早く覚えなさい!!」
いきなりだ。声かけてきたのは人事部のコワモテな人の部下であるオッサンだった。あれだ、芸人の「ワイルドだろぉ~?」で有名なスギちゃんを真面目にさせたような人から言われた。
だいたいこんな感じ
人が足らないから人事部の仕事したあとに残業で洗浄工程などに、応援として入る時がたまにあるそうで。
というか自部署の仕事終わったら普通帰宅するくね?なんなんだよこの会社……。
どうしたらいいの?と悩んだがとりあえず机がある所で勉強をし始めた。その時点でもう夜9時である。ちなみに定時は夕方の5時半ね。
それを3日間していくとなんだか周りがチラチラ見てくるワケ。何か言いたそうな感じで。
そしたら班長が来て、「勉強する時間あるなら洗浄工程に入ってよ」
と言われた。
もう我輩、どーにでもなれぐらいにしか思わなくなってきた……
それからは毎日機械加工の工程で機械の操作を毎度毎度ミスしてチクチク言われながらもメモして、残業は洗浄工程へ行き、家に帰ってからメモしたことを整理して復習をしていきました。
だいたい夜9時ごろに自宅に帰るので寝るのは深夜の12時か1時。
その間で食事、風呂を済ませ、余った時間はもちろん機械操作の復習などにあてた。
もちろんストレス、疲労が溜まっていく一方だが頑張るしかねえ。。。
基本我輩は努力嫌いで、怠けたい君なんだが、この会社に入社するまでは複数の会社を転々としていたので
「もうココしか自分を受け入れてくれる会社は無いんだ。ココでしばらくは辛抱しなくてはいけないんだ。」
と、言い聞かせたのでココまでやれたんだと思います。
ふと、たまにそのノートを見るとビッシリと書いてる事に驚いてしまう。
さて、入社して1ヶ月が過ぎ未だミスが多いものの機械加工の操作も何とか1人で出来るようになってきた時、
このブラック工場は更なる深い闇を見せてくるようになる
いかがでしょうか?
ここまでを今回は前編として終わりたいと思います。また後編をお楽しみに!
あっ!言わずもがな次回更新までにまた時間かかりますので、ここはひとつ ご愛嬌 ということで勘弁して頂きたい(笑)
これにて終わり🍊!